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『指導の泉』 〜信心指導のあり方と基本を学ぶ〜 和泉 覚著

発汗にあたって

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イギリスの歴史家ギボンは、こんなことを言っています。「風と波とは常に優秀な航海者に味方する。」とー。

よく考えてみれば、風や波さえも、味方にしていくような〝波乗り〟人生を悠々と送っていける、人間としての強さ、たくましさは、いつの時代にも、いかなる社会にあっても、望まれる人間条件では無いでしょうか。

  なかんずく、こうした私たち一人一人の生き方がとわれる時代こそ、広布大河の時代であると言って良いでしょう。一人の人間がどこまで成長し、自らの持てる力を、自らの持てる力をどれだけ発揮していけるかーーー。

それはたんに、その人自身の幸せにとどまらず、時代・社会の動向をも決定しゆく大きな要因となって行くことは、間違いありません。

 自ら磨く主体者は、もちろん自分自身であります。しかしながら、それは、人間的な触れ合いがあってこそ、より強い人間としての、自立がもたらされて行くのであります。その意味で、一人を輝かせて行くための組織の組織の存在と、一人を奮い立たせる激励を重ねていける人間の存在とは、益々大きなウェイトを占めてくると言って良いでしょう。一人一人の人間を磨く学会伝統の個人指導に、草創期以来取り組んでこられた、和泉覚副会長や辻武寿副会長に私達が学ばなければならない所以も、まさにこの点にあると言えます。

 

幸いなことに、この度和泉副会長の日常の指導・激励をまとめた「指導の泉」が完成のはこびとなりました。

 周知のとおり、現在、この両副会長は、連日、同志の指導・激励に全力投球されております。学会の草創期以来、つねに同志の輪の中に飛び込み、ざっくばらんの語らいの中に、相手の悩みの急所をえぐり出し、見事解決への糸口を明かしてしまう。巧みな比喩、あふれるユーモア、揺るぎない確信ーーー激励を受けた人は、誰もが、知らず知らずのうちに、信心のあり方を深く納得し、暗い宿命の人生から、希望と勇気溢れる幸福の人生への力強い旅立ちを、開始して行くのです。

 そして、決まって、悩みが解決し、喜びと感謝と広布への誓いに燃えて前進している様子を綴った手紙や電話による方向がこの両副会長あてに寄せられてくるのです。

おそらく、今、この瞬間にも、

数多くの手紙が押し寄せられ、電話の向こうで喜びの声が弾んでいることでしょう。

 こうした副会長の指導や座談会。指導会での席での、激励などが。これまで何回となく、聖教新聞紙上で掲載され、好評を博してまいりました。しかも多くの読者の方から「ぜひ、単行本にもとめて発行してもらいたい」との要望が強く寄せられ、「指導の泉」として刊行することになった次第であります。

 さて、和泉副会長の指導を収録した本書の抄録を内容別にまとめました。さらに第三編では、和泉副会長の入信動機や個別指導に取り組む姿勢などを各種著述のなかから取り上げてみました。

 和泉副会長の指導は大変豊富で多岐にわたっております。そして何よりも、自由闊達な、ユーモアにあふれた、それでいて万人を納得させていく独特の語り口を、そのまま再現して行くことは、きわめて至難であります。その点、本書はまだまだ副会長の意を汲み来れていないのではないかと、心配でなりません。読者各位がそれぞれ、副会長と副会長と接した場面を想像しながら、読んで頂ければ幸甚です。

 どうか自身の信心を見つめ、深化させ、境涯を高めて行く糧として、また個人指導の際の良き友として、本書を幅広く活用されんことを心から願ってやみません。

  最後に、和泉副会長の指導はもとより人柄や日頃の振る舞いを種々語って下さった先輩の方々、編集や発刊作業にあたった方々に心から感謝申し上げます。

 

昭和54年1月26日                   聖教新聞社文化部